AniLaPaint ver1.6 取扱説明書/はじめにシステム対応

システムの機能のうち対応済みの機能について説明します。
Direct2D 対応
WIC 対応
タブレット対応
High DPI 対応
ハイコントラスト テーマ対応
UNC パス対応
マルチスレッド 対応
SIMD 対応
注意事項
Direct2D 対応
メインウィンドウの画像のビュータイムシートのビューナビゲータパネルカラーピッカーパネル色指定パネルチェッカーパネルの画像表示は、 Direct2D による高速描画に対応しています。
WIC 対応
画像の読み込みでは、 Windows API の WIC (Windows Imaging Component) に対応しています。OS 標準付随の WIC ビルトイン Codec だけでも BMP, GIF, ICO, JPEG, PNG, TIFF, DNG, WMPhoto, DDS の画像が読み込めます。また、サードパーティー各社が公開している WIC Codec をインストールすることによってさらに多様なフォーマットの画像ファイルを読み込めるようになります。
AniLaPaint が対応しているのは、WIC Codec のうちの Decoder だけです。つまり、「画像の読み込み」 のフォーマットは増やせますが、 「画像の保存」 のフォーマットは増やせませんので予めご了承ください。
スキャナーで動画をスキャンする方が綺麗に取れますが、今はデジタルカメラの解像度もかなり高いので、ライティングをうまく行えば、カメラ用品のコピースタンドにカメラを固定して、カメラが手ぶれを起こさないようにレリーズでシャッターを切るなどして、より多くの動画を素早く撮影するという方法も考えられます。その場合、 JPEG に変換するよりも Camera Raw のままの方が綺麗でしょう。例えばそんな用途のため Camera Raw Codec を導入したい方や、 PSD ファイルを AniLaPaint で表示できるようにしたい方は、以下の項目をご覧ください。
WIC Codec
カメラメーカーの純正 Camera Raw Codec
Microsoft社の Camera Raw Codec
Axel Rietschin Software Developments 社の Codec
サードパーティー製の WIC Codec を使用すると AniLaPaint に何らかの問題が発生する場合には、 作品の選択 ボタンを押すと表示される 起動設定ダイアログダイアログの のチェックを外せば、マイクロソフト社純正の WIC Codec のみが読み込まれるようにできます。
タブレット対応
マウスの無い環境でのタブレットの入力には次の3つの方式があります。
このうち2つの入力方式に対応しています。
入力方式OS対応状態
RealTimeStylus API7◯ 対応しています
WM_POINTER_* の PT_PEN メッセージ8.1 〜 10◯ 対応しています
WM_POINTER_* の PT_TOUCH メッセージ8.1 〜 10× 対応していません
スタイラスペンによる筆圧検知は、いずれの OS でも対応しています。
指を画面に触って操作するタッチ関連の機能には、いずれも対応していません。
詳しくは、筆圧機能を使用する条件をご覧ください。
High DPI 対応
Windows には2つの High DPI モードがあります。
このうち片方のモードに対応しています。
High DPI モードOS対応状態
System DPI Aware7 〜 10◯ 対応しています
Per monitor DPI Aware8.1 〜 10× 対応していません
AniLaPaint は、マイクロソフト社のライブラリー MFC を使用して作られておりますが、MFC 自体が System DPI Aware のみの対応となっております。
ハイコントラスト テーマ対応
OS の 「 コントロール パネル > デスクトップのカスタマイズ > 個人用設定の設定 」 で「 ハイコントラスト テーマ 」 を使用した時の表示方法に対応しています。

セル画の仕上げ作業は目に過度な負荷をかける作業です。
OS の表示テーマを 「 ハイコントラスト 黒 」 に設定することで、画面の光を最小限にすることが可能です。
UNC パス対応
UNC パスに対応しております。
したがって LAN に繋がれた他の Windows のフルアクセスの共有フォルダにアクセスできます。ただし以下のファイルは、同時に複数のユーザからアクセスして使用することは出来ません。
設定ファイル
画像ファイル
タイムシート・ファイル (*.anila_ts)
チェッカー・ファイル (*.anila_checker)
色テーブル・ファイル (*.anila_[find/convert/extract])
つまり AniLaPaint は複数の人が同じデータに同時にアクセスして使用できるようには作られていません。ただ UNC パスへのアクセスが可能というだけです。なお、実線画像のビュー彩色画像のビューではデータ保護機構が実装されており、他のユーザーがすでに同じ画像を開いている場合には編集禁止モードで開きます。
マルチスレッド 対応
CPU のマルチスレッド動作に対応しています。

ビューでは、 CPU のビジー状態に合わせて使用できる全てのスレッドを使用します。

カットパネルに表示されるサムネイルは、別スレッドで常時最新の状態に更新します。サムネイルの作成で使用するスレッド数は、●カット・パネルのサムネイル作成速度の設定(Alt+T)で指定できます。

インポートビルド色置換・色抽出を別セルに出力の一括処理では、最大 24 スレッドまで同時処理が可能です。これらの一括処理で使用するスレッド数は、●一括処理の際のスレッド数(Alt+M)で指定できます。

エクスポートでは、 CPU のビジー状態に合わせて使用できる全てのスレッドを使用します。
SIMD 対応
CPU の SIMD (Single Instruction/Multiple Data) のベクトル演算に対応しています。

CPU がどのレベルの SIMD 演算まで対応しているかによって、SSE2 / SSE4.1 / AVX / AVX2 に最適化した専用モジュールのうち1つを読み込んで起動します。たとえば SSSE3 まで使用可能な CPU の場合は、 SSE2 までの命令を使用します。

この設定は、● SIMD レベルの変更で切り替えることができます。
注意事項
OS に実装済みの機能でも、基本的にこの取扱説明書に記述が無い場合は実装されていない可能性があります。そのような機能は、今後も実装されることはありません。予めご了承ください。
また、ビデオカードなどのハードウェアや他の常駐ソフトとの相性の問題などによって正常に動かない事も起こり得ます。ライセンスを購入する場合、無料で配布されている無料版のエディションをインストールしてみて全ての機能が貴方の環境で問題なく動作するかを事前にチェックしてください。
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