AniLaPaint ver1.6 取扱説明書/仕様/基本カットフォルダー

カットフォルダーについて説明します。
作業の流れ
フォルダー構成
設定ファイル
作業の流れ
@原画用紙や動画用紙は、同ポジのカットをまとめて1つのカット袋に入れて管理します。同ポジとは「背景同一ポジション」の略で、同じ背景画像を使うという意味です。例えば Cut-1 と Cut-5 が同ポジの場合、カット袋のカット番号欄には 1, 5 などと記入されています。

カットフォルダーはカット袋に対応したフォルダーのことです。これは、エクスプローラーなどを使って作成してください。カットフォルダーの名前の付け方は自由です。Cut_001_005 とか Cut-1-5 などのように、同ポジのカット番号が分かるように付けてください。

A順番としては、最初にスキャナーで動画をスキャンするので、下記のフォルダー構成にあるインポート画像ファイルのフォルダーを作るのはAniLaPaint ではなく貴方自身がエクスプローラーやスキャナー付属のソフトを使用して作ってください。

Bスキャンが終わったら、長セルや大判などで分割スキャンしたファイルを Adobe PhotoShop などのレタッチソフトで画像をつなぎ1枚の画像にしてください。この作業が終わるまでは AniLaPaint を使用す場面はありません。

Cこれらの作業が終わったら、初めて AniLaPaint に出番となります。
新規作成...コマンドでカットの新規作成ページを表示しカットフォルダーを指定してください。

インポート作業でインポート画像ファイル(動画素材)ファイルから 実線画像ファイル彩色画像ファイルが作成されます。

D次に、カットパネルでそのカットフォルダーを開くとこれらの画像がサムネイル表示されるので、実線画像のビューを開いてインポート時の自動ゴミ消去機能で取れなかったドットゴミを消去し、彩色画像のビューを開いて色をペイントします。

Eカットフォルダー内の全ての絵に対してその作業が終わったら、ビルド・コマンドビルドすると、セル画像ファイルが作成されます。

ビルド基本設定 ビルドパネルを設定して実線の色やエフェクトを設定します。セル名毎に別のエフェクトが必要なら、 ビルドの設定でセル毎に別の build_*.ini を作ります。これらの設定を変更しつつ、何度もビルドし直すことができます。

Fセル画像ファイルが完成したら、 タイムシートの新規作成...コマンドで新規のタイムシートを作成しタイムシートのビューでタイムシートを打ち込み、[ ▶ 再生 ] ボタンを押してムービーを表示します。色パカがある場合には、D に戻りペイントし直します。

G問題点がなくなったら、セル画像をエクスポート...コマンドでエクスポート処理を行います。

Hエクスポートで出力された画像を使って、撮影ソフトで撮影します。
フォルダー構成
Cut-005 がカットフォルダーとすると、フォルダー構成は以下のようになります。

インポート画像ファイル(動画素材)
Cut-005\Scan インポート画像ファイル(動画素材)を格納するフォルダーのルート
Cut-005\Scan\A A セルの動画素材用のフォルダーで内部に a01.jpg, a02.jpg, a03.jpg ...
Cut-005\Scan\B B セルの動画素材用のフォルダーで内部に b01.jpg, b02.jpg, b03.jpg ...
Cut-005\Scan\C C セルの動画素材用のフォルダーで内部に c01.jpg, c02.jpg, c03.jpg ...
インポート画像ファイルは上記のフォルダーでなくてもかまいません。
ただカットフォルダー内に配置した方が、別の HDD にカットフォルダーを移動した場合でもリンク切れが起こらずに済みます。

以下のフォルダーはインポート処理で作成されます。
実線画像ファイル
Cut-005\Line 実線画像のフォルダー
Cut-005\Line\A A セル用のフォルダーで内部に a001.png, a002.png, a003.png ...
Cut-005\Line\B B セル用のフォルダーで内部に b001.png, b002.png, b003.png ...
Cut-005\Line\C C セル用のフォルダーで内部に c001.png, c002.png, c003.png ...
Cut-005\Line\A.R1 A セルの1回目のリテーク用のフォルダーで内部に a001.png, a002.png, a003.png ...
彩色画像ファイル
Cut-005\Paint 彩色画像のフォルダー
Cut-005\Paint\A A セル用のフォルダーで内部に a001.png, a002.png, a003.png ...
Cut-005\Paint\B B セル用のフォルダーで内部に b001.png, b002.png, b003.png ...
Cut-005\Paint\C C セル用のフォルダーで内部に c001.png, c002.png, c003.png ...
Cut-005\Paint\A.R1 A セルの1回目のリテーク用のフォルダーで内部に a001.png, a002.png, a003.png ...

以下のフォルダーはビルド処理で作成されます。
セル画像ファイル
Cut-005\_Cell セル画像のフォルダー
Cut-005\_Cell\A A セル用のフォルダーで内部に a001.tif, a002.tif, a003.tif ...
Cut-005\_Cell\B B セル用のフォルダーで内部に b001.tif, b002.tif, b003.tif ...
Cut-005\_Cell\C C セル用のフォルダーで内部に c001.tif, c002.tif, c003.tif ...
Cut-005\_Cell\A.R1 A セルの1回目のリテーク用のフォルダーで内部に a001.tif, a002.tif, a003.tif ...

以下のフォルダーはカットパネルのサムネイル作成処理で作成されます。
Cut-005\_Thumbnail サムネイル格納用フォルダーで内部に 96dpi.dat など現在のディスプレイの DPI に合わせたデータ
設定ファイル
カットフォルダー内には以下の設定ファイルが配置されます。
カット設定ファイル(cut.ini)
インポート設定ファイル(import_*.ini)
ビルド設定ファイル(build*.ini)
エクスポート設定ファイル(export.ini)
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