AniLaPaint ver1.6 取扱説明書/チュートリアルG 再インポートしてみる

ここでは、サンプルの動画の素材画像からのインポート(二値化)を再現してみます。
今度は再インポート(二値化)して全ての画像を仕上げ前の線画だけの状態に戻してみましょう。
この例では、 「G:\冒険の始まり」 フォルダーにしているので、その下の「G:\冒険の始まり\Cut-005\Scan」 フォルダーを見るとさらに A, B, C, Dフォルダーがあって、その中に動画の画像が格納されています。これらの動画の画像を再インポートしてみましょう。

詳しい説明などは、インポートをご覧いただくとして…、このページでは、ざっとインポートの流れを確認して頂くために行っていただきます。Cut-005 のカットを開いた状態、つまり下の図のようにタイトルバーに「Cut-005 ◂ 冒険の始まり」 と表示されている状態であることを確認してください。

下図のように「インポート」ボタンを押してください。



設定ファイルの指定ダイアログが表示されます。
「既存の設定を読み直してインポートをやり直す (R)」 をクリックしてください。



するとこのような一覧が表示されます。



Import_std.ini を選択してください。



すると、インポート設定ファイルを読み込むかどうか聞いてきます。
ボタンを押してください。



無料版の場合には以下のようなメッセージが表示されます。
(製品版の場合にはこのメッセージは表示されません。)



この Import_std.ini は、製品版で作成していますので、-Fr_STD や -LO_STD フォルダーのようには、自由なフォルダー名付けは無料版では使用できません。先に進めるために、ボタンを押してください。

すると、このような別名で保存するかどうかを聞いてきます。



とりあえず、ボタンを押してください。

すると、このようにセル番号を付けるページが表示されます。



この例は、無料版で行っていますので、上のように Fr LO などが左側に外されています。左側の 「動画(S)」 の欄はインポートされないデータが表示されます。製品版で実地した場合には、全ての画像が 「番号(U)」 側に表示されます。「セル(C)」 の下の 「A (16+1)」 の部分を変更すると、 A セル以外の番号割り当ても「番号(U)」 に表示されます。

では、ボタンを押して次のページに進みます。

すると、このように合成伝票ページが表示されます。



A セルの合成子 4 〜 6 が合成親 イ に合成されています。
ボタンを押して次のページに進みます。

すると、このように上書きファイルの確認ページが表示されます。
(※ 既に金髪化している場合には、金髪の絵で表示されます)



「既存画像一覧(U)」 をクリックすると右の画像が切り替わります。右上のラジオボタンを押すと、 「実線画像」 「彩色画像」 を切り替える事ができます。これらの画像は、今回の再インポートによって全て上書きされてしまう画像の一覧です。今回は全ての画像を線画に戻したいので、「☑ LP の画像全てを上書きします(Y)」 をチェックしてください。
では、ボタンを押して次のページに進みます。

すると、このように2値化の設定ページが表示されます。



同時に以下のメッセージが表示されます。



このサンプルデーターは、 ver 1.5 の頃に作られた2値化の設定ですので、多少結果が異なるという警告です。
ver 1.5 の時から使っている人が、 ver 1.6 以降で2値化の設定を読み込んだ場合には、ver 1.5 の時の設定の仕方によっては、目で見て分かるほどの違いが出てくるかもしれませんが、もしそのような場合には、2値化の設定を読みながら、設定を変更しないといけないかもしれません。

ですが、このサンプルはあまり変化はありません。サンプル作成時のインポートの結果とは、ドット単位では異なりますが、目で見て分かるほどの違いは軽微です。なので、このチュートリアルでは、2値化の設定のほとんどはそのまま使って進めます。

では、上図の赤枠の部分を◉ 全てのトレス線(Alt+P)にしてください。すると、その下にある全てのトレス線プレビュー画面が彩色画像ファイルのプレビューになります。

なお、実線画像ファイルのプレビューも同時に表示したい場合には、ボタンを押すと両方同時に表示します。詳しくは、2画面 ⇔ 3画面をご覧ください。

サンプルの2値化の設定は既に調整済みですが、まだ色トレス線の中に実線のゴミが多少見えるのが分かると思います。



特に水色のトレス線内の黒のゴミが目立ちますよね。これは元からなのですが、あえてこのゴミを取る方法をここで説明します。

ゴミの削除タブをクリックしてください。



このタブ内の、☑ 彩色画像のゴミを削除する (Alt+D)の下にある数値が現在 「 3 」 です。ですが、色トレス線の中にある黒のゴミはどう見ても 3 ピクセル以上ありそうです。そこで、もう少し大きなゴミまで周りの色トレス線の色に同化させるために数値を 「 8 」 にしてみてください。



すると、プレビュー画面が更新され、かなりゴミが周りの色トレス線の色に同化されて見えなくなります。

変更前( 3 ピクセルの場合 )
変更後( 8 ピクセルの場合 )

この操作によって、サンプルの元の色を塗ってあった状態よりも少しだけ色トレス線が綺麗になります。

とはいえ、実は AniLaPaint にとって色トレス線の中にゴミがあってもあまり結果に違いはありません。なぜなら、仕上げの後のビルド処理でどっちみち色トレス線内の別の色のトレス線のゴミは自動消去されるからです。

気分的な問題で、少しでも綺麗な色トレス線にしたい場合には、この方法が有効なのでここで紹介しました。


ほかの部分も2値化の設定の詳しい説明をご覧になりつつ様々なパラメータをいじってみると、だんだんとわかってくると思います。ただ、最初から色々といじろうとすると頭がパニックになるかもしれませんので、最初は何もせずに、ボタンを押して次のページに進むと良いでしょう。

すると、このように設定内容の保存ページが表示されます。



このページでは何もしなくても良いです。ボタンを押して次に進んでください。

すると、このようにインポート処理が表示されます。



次々とインポートが行われていきます。処理が終了したら、ボタンが表示されるので、それを押してこのダイアログを閉じてください。

すると、このようにカットパネル更新され仕上げ前のサムネイルが表示されます。



これらのサムネイルをクリックすると画像を編集できます。
画像の編集については、以下のリンクをご覧ください。
実線画像のビュー彩色画像のビュー
ちなみに、インポートは分割インポートや一部分の再インポートが可能です。



先ほどは、 「Import_std.ini」 を使って再インポートしましたが、実は作者も彩色する前に一部の画像の線画の線が途切れていることに気づいて一部のインポートをやり直しています。

それが、 「Import_std_修正.ini」 です。続けて、 「Import_std_修正.ini」 も再インポートしてみると、一部の線画が改善されます。

「Import_w109_h107.ini」 は、画像サイズが異なるインポートです。これは、フォルダー名が2文字以上のフォルダーにインポートする設定になっていますので、製品版でしかインポートできません。

このように、サイズが異なるインポートは、別々にインポートすることで可能です。
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