画像ファイル彩色画像ファイル

彩色画像ファイルについて説明します。

彩色画像ファイルの編集方法について
トレス線部分に色を付ける方法について
ドット状のゴミの処理について

このファイルが配置される場所

このファイルは、 AniLaPaint のインポートによって、貴方がスキャンしたインポート画像ファイル(動画素材)から自動的に作成され、以下のフォルダーに配置されます。

Cut-005	このフォルダーがカットフォルダーの場合
Cut-005\Paint	彩色画像のフォルダー
Cut-005\Paint\A	A セル用のフォルダーで内部に a001.png, a002.png, a003.png ...
Cut-005\Paint\B	B セル用のフォルダーで内部に b001.png, b002.png, b003.png ...
Cut-005\Paint\C	C セル用のフォルダーで内部に c001.png, c002.png, c003.png ...
Cut-005\Paint\A.R1	A セルの１回目のリテーク用のフォルダーで内部に a001.png, a002.png, a003.png ...

このように、カットフォルダー内の Paint フォルダー内に A, B, C などのセル名毎に a001.png のように 3 桁の数値付きの PNG 画像として配置されます。A, B, C などのセル名は自由に決められますが、必ず Paint フォルダー内でなければなりません。拡張子は、 .R1, .R2 ... .R9 をリテーク用の拡張子として AniLaPaint で使用します。それ以外の拡張子をフォルダー名に付けることはできません。

トレス線とは

業界用語で、「実線」とは動画の際に鉛筆で作画した線の事をいいます。対して色鉛筆で作画した線のことを「色トレス線」と言います。単に「トレス線」といった場合には、「実線」と「色トレス線」の両方を指します。詳しくは、作画方法を参照してください。

彩色画像ファイルとは

インポート画像ファイル(動画素材)をインポートする際に、鉛筆で作画した実線部分と色鉛筆で作画した色トレス線の部分の両方を抽出し、８色の純色に２値化した状態で彩色画像ファイルとして保存します。

この画像は 24 フルカラー形式で保存されています。

インポート時に生成された８色の純色は AniLaPaint においては特殊な色として扱われます。白を表す RGB値 (255,255,255) の部分は

透明色として機能します。黒(0,0,0) 赤(255,0,0) 緑(0,255,0) 青(0,0,255) シアン(0,255,255) マゼンタ(255,0,255) イエロー(255,255,0) の部分は

トレス線（実線・色トレス線）として機能します。したがって、

仕上げ色として利用できるのは、これら８色以外の色になります。
これらの８色の純色部分はビルド時に自動的に別の色に置換されます。透明色は、アルファチャンネル 0 値を表す RGBA(0,0,0,0) つまり、透明な黒に置換されます。トレス線色は、その周りに彩色された仕上げ色に置換されます。したがって、トレス線部分にわざわざ色を塗る必要はありません。

彩色画像ファイルの編集方法について

彩色画像ファイルを編集するために、

彩色画像のビューがあります。このビューで、トレス線の間に

仕上げ色をペイントしてください。

数ピクセル程度の小さい塗り残しの穴はそのままでもある程度はビルド時に自動的に類推して色を埋めるので、あえて放置しておいても構いません。セル画像ファイルを見て塗り残しの穴が開いていたら、再び

彩色画像のビューを開いて、その穴をペイントし、再度ビルドすると良いでしょう。

トレス線部分に色を付ける方法について

トレス線（実線・色トレス線）はビルドで自動的に周りの

仕上げ色に置換されるので、トレス線部分に色付けをしたい場合にはトレス線部分にペイントする必要があります。

彩色画像のビューを開いた最初の状態では、トレス線がが保護された状態になっています。トレス線にペイントする場合には、色保護・コマンドで保護を解除する必要があります。

トレス線に色付けした場合には、色付けしたトレス線とその周りの仕上げ色の間にはアンチエイリアスはかかりません。もしその部分にアンチエイリアスをかけたい場合には、トレス線に仕上げ色でペイントする前にトレス線を

自動選択ツールで選択した後に

１ピクセル縮小た後でペイントすると、残った１ピクセル分のトレス線部分にビルド時にアンチエイリアスがかかります。

ドット状のゴミの処理について

ドットゴミなどはビルド時に自動的に消去されセル画像ファイルが作成されます。

ただし非推奨の機能ですが、あえてインポート時の実線画像についての項目の設定で「彩色のみ」を貴方が選んでいた場合には、色トレス線内に点在する黒のドットゴミは自分で取り除く必要があります。