- ここでは、サンプルのセル画像をビルドする方法について説明します。
- メインウィンドウが表示されました。
このチュートリアルで使用しているサンプルデータは ver 1.5.0.0 の時に作成したものです。つまり、現行バージョンである ver 1.6 とは、仕様上少し異なっています。ですから、初回起動時のみ以下のようなメッセージが表示されます。
ver 1.5 → 1.6 でどのような互換性の問題があるかについては、『ver1.5との非互換性』に詳しく書いてありますが、 ver 1.6 から使い始める方にとっては気にする必要のない情報です。
メインウィンドウは次の図のように表示されている方もいれば、多少違っている方もいると思います。
上の図の場合、パネルの位置が右側に表示されていますが、あなたの OS の設定次第でこれが左側に表示されることもあります。
OS の「コントロール パネル > ハードウェアとサウンド > タブレットPC設定 > 手書きの時の利き手を設定」によって、右利きの場合には左側に、左利きの場合には右側に表示されるようになっています。
ただしこれは、環境設定(作品名)を使ってメインウィンドウを開く初回限定の動作です。次回以降の起動時には、前回起動時に自分でパネルの配置を変えたりした状態が、位置情報ファイル(*.anila_conf_locations)に保存されるようになっていますので、前回終了時と同じ画面配置に復帰します。
この画面配置を初期状態に戻したい場合には、起動時の 作品の選択画面の右下の方にある□すべてのツールバーやパネルの位置をリセットして出荷時の状態に戻すのチェックボックスにチェックして起動すると良いでしょう。ディスプレイを変更したときなど解像度が変わって、画面がはみ出て見切れてしまった場合に使えるので、一応覚えておくと良いでしょう。
次に、上図の右下のサムネイルを見てください。4番の位置にカーソルが当たっていますね。
このサムネイルが並んだパネルをカットパネルと呼びます。
これをクリックしてみます。すると、下図のように 「A・4」 のビューが表示されます。
このビューを彩色画像のビューといいます。
本来ならここでペイントするわけですが、サンプルでは既にペイントされています。このサンプルのように AniLaPaint では、色トレス線や小さい塗り漏れの穴は放置した状態で仕上げ作業は終わりです。色トレス線も小さい塗り漏れの穴もこの後で行うビルドの処理で、自動的に周囲の色で補完されるからです。
では、そのビルド処理の設定がどこでなされているかを見てみましょう。
メイン・ウィンドウ内のパネルに「ビルド」パネルがあります。
このパネル内のボタンを押すと表示される ビルド基本設定 ダイアログ内に実線と色トレス線の処理についての設定があります。
また、ビルド処理ではエフェクト等を付けることもできます。既にこのサンプルでは以下のリスト項目で設定済みです。
詳しいエフェクトの設定方法などは、長くなるのでここでは書きません。こちらの ⇒ ビルドパネルをご覧ください。
なお、実線や色トレス線の補完方法やエフェクト処理については、セル名フォルダー毎に異なる設定が使用できます。下図の「ビルド(B)」メニューの一番下にある ビルドの設定... をクリックすると、ビルドの設定ダイアログが表示されるので、そこで設定が及ぶセル名の範囲を指定したり、既存の設定から新たな設定を複製したりすることができます。
これまででビルドの設定について見てきたので、今度は実際にビルド作業を行ってみましょう。メニューバーの「ビルド(B)」をクリックしてサブメニューのすべてのセル画を作成...をクリックしてください。
セル画像の作成が表示されるので、ボタンを押してください。
(下記は製品版で実行した場合の画像です)
ビルド処理ダイアログに処理経過が表示されます。
全ての CPU の処理が終了したら、ボタンを押してこのダイアログを閉じてください。
つぎに、カットパネル内にある彩色画像のタブの右のタブをクリックしてください。
タブがセル画像に切り替わり、今ビルドで作成した セル画像ファイル のサムネイル一覧が表示されます。
4番のサムネイルをクリックすると、次の画面のように「A・4」のタブが表示されます。
色トレス線が綺麗に除去されて、エフェクト効果なども加わっていることが確認できますね。
このビューをセル画像のビューといい、ビルドの仕上がりを確認します。
色トレス線の除去などは、デフォルトでも行われるのですが、エフェクト等は通常は設定しないと行われません。このサンプルではあらかじめエフェクト等は設定済みです。既に設定されているサンプルのビルドパネルを見ながら確認してみると、どうやってエフェクトを設定してあるのかが大体わかると思います。ここでは長くなるので説明しません。
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