AniLaPaint ver1.6 取扱説明書/はじめに/バージョン履歴/ver1.6ver1.5との非互換性

ver1.5との非互換性について説明します。
INI ファイル形式のセクションについて
ver1.5 との併用について
2値化設定ファイル (*.anila_import)
エフェクトの非互換性
INI ファイル形式のセクションについて
仕様内に説明のある INI ファイル形式のファイルの互換性について説明します。

以下の INI ファイル形式のファイルは自動的に内容が変更されます。
環境設定ファイル(*.anila_conf)
カット設定ファイル(cut.ini)
インポート設定ファイル(import_*.ini)
ビルド設定ファイル(build*.ini)
エクスポート設定ファイル(export.ini)
ver1.6 で初めてこれらのファイルを読み込んだ時に、 ver1.5 の設定を読み込み ver1.6 用のデータとして書き出します。たとえば環境設定ファイルでは、以下のように変換されます。
[AniLaPaint/1.5/main] ⇒ [AniLaPaint/1.6/main]
この場合、変換元の [AniLaPaint/1.5/main] は、そのままファイル内に残されます。新たに、 [AniLaPaint/1.6/main] が追加される形になります。一旦、 [AniLaPaint/1.6/main] が作られると、それ以降は [AniLaPaint/1.5/main] の設定は読まれません。

ただし、以下の INI ファイル形式のファイルには変更はありません。
タイムシート・ファイル (*.anila_ts)
⇒ [AniLaPaint/1.5/TimeSheet], [AniLaPaint/1.5/TimeSheet-N] のままです。

チェッカー・ファイル (*.anila_checker)
⇒ [AniLaPaint/1.5/Checker] のままです。
ver1.5 との併用について
AniLaPaint ver1.5 をアンインストールしなくても ver1.6 がインストールできるようになっています。しかし、 ver1.5 と ver1.6 を併用することはお勧めしません。それは、以下のような不具合と勘違いしかねない現象が発生するためです。

まず第一に、 ver1.5, 1.6 は同時に起動できてしまいますが、そのための対策を内部で行っていないからです。決して ver1.5 と 1.6 を同時に起動しないでください。同時に起動すると設定ファイルの一部が壊れるか、後に終了した方にキャッシュされたデータで上書きされてしまいます。

つぎに、ver1.5 と 1.6 を交互に起動して使用する場合でも、一旦ver1.6 で INI ファイル内に 1.6 用セクションが作成された後には、ver1.5 と ver1.6 の設定はそれぞれ排他的に読み書きされます。つまり、 ver1.5 で変更した設定は、ver1.6 に反映されなくなります。互いに別のセクションを読み書きするだけなので、同じ設定ファイルを読み込んでいるのに別の設定値として表示されます。

つまり、 ver1.6 で作業して何か不具合が発生して ver1.5 に戻しても、ver1.6 で設定したものは全く ver1.5 では読み込まれませんのでご注意ください。読み込まれるのは、最後に ver1.5 で設定した値になります。

複数人で作業している場合には、全員ver1.6 にアップデートしないと上記のようにバージョン違いで別のセクションが読みだされてしまうために、インポートやビルドの結果が異なることになりますのでご注意ください。

ただし、タイムシート・ファイル (*.anila_ts)チェッカー・ファイル (*.anila_checker)については、 1.5 のセクションのままなので、 ver1.5, 1.6 で交互に編集しても両方で同じように表示されます。
2値化設定ファイル (*.anila_import)
インポート時の 「2値化パラメーター」 のバイナリーの設定ファイルに互換性がありません。 ver1.5 の2値化設定ファイル(*.anila_import)を ver1.6 で読み込むことは可能ですが逆はできません。つまり、上位互換性しかありませんのでご了承ください。

もし、 ver1.5 と併用したい場合には、ver1.6 でこのファイルを書き込むときには、上書き保存ではなく別名で保存してください。ver1.5 用と ver1.6 用の *.anila_import ファイルをフォルダー分けするなど別々に管理してください。
エフェクトの非互換性
ver1.5 までで使用していた LEADTOOLS Imaging 17 OCX は、すでにサポートが終了しており、また後続のバージョンでは個人向けの配布ライセンスフリーのものも無いため、バージョンアップできない状況になっていました。もし、このライブラリー内に脆弱性が発見された場合、何ら対処できないという状況にありました。

そこで、 ver1.6 ではすべての画像処理を自作ライブラリーに置き換えることにしました。

この置き換えによって、 ver 1.5 までのエフェクト処理とは同じパラメータでも結果が異なることとなりました。「2値化のパラメーター」 と 「ビルドのエフェクト処理」 の一部の処理にこの変更の影響が生じます。

個々のエフェクトは、 ver1.5 と 1.6 で目で見てわからない程度には近づけてはいるのですが、「2値化」 の処理は、ほんの少しでも違いがあると、複数のエフェクト積み重ねで差異が拡大し、場合によっては見て分かる程度の差異が生じるかもしれません。

ver1.6 から使い始める方は問題ありませんが、 ver1.5 の 「2値化のパラメーター」 を持ち込む場合、注意が必要です。チュートリアルG 再インポートしてみるのページにも ver 1.5 から 1.6 に変換した2値化の設定について触れていますので参考にしてください。

「ビルドのエフェクト処理」 については、チュートリアルのサンプルデータでは、ver1.5 と 1.6 では見分けがつかない程度のレベルに互換性を持たせてあります。もっとも、色を比較すると微妙には異なります。
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