- 64 bit 版について
- 32 bit 版と 64 bit 版でのライセンスは共通です。ver 1.5 の時に購入したシリアルキーで取得したライセンス・ファイル ( AniLaPaint.lic ) は、ver 1.6 の 64 bit 版でも使用できます。
- 32 bit 版と 64 bit 版の違いは、 SIMD 対応とメモリー管理方法です。
64 bit 版は AVX 以上の CPU のみ対応です。
⇒ ● SIMD レベルの変更
ステータスバーに表示される使用率や空き容量の表示が異なります。
⇒ メモリー
- 追加した機能
- 修正したバグ
- 小さい画像をインポートした時、カットパネルのサムネイル時作成時にクラッシュするバグを修正しました。
- 「セル単位での複製」コマンドで、リテーク・フォルダーがある場合 A セルと A.R1 セルを混同してしまうバグを修正しました。
- 検索対象が「カット内の全ての彩色画像」「セル名 単位で選択した彩色画像」「セル番号 単位で選択した彩色画像」の時に、「色置換を別セルに出力」にチェックを入れた状態で、検索対象を「現在アクティブな彩色画像ビュー」または「現在開いている全ての彩色画像ビュー」にした場合、「色置換」「色抽出」が機能しないバグ
- 他にも 「インポート」 「ビルド」 処理に複数のバグを発見したので修正しました。
- 変更した機能
- ver 1.5 から ver 1.6 にアップデートした場合のデータ非互換性について
- ver 1.5 と ver 1.6 では、設定ファイルなどの INI ファイル形式のテキストデータの中にある[ ] で囲まれたセクションと呼ばれる部分に変更があります。
⇒ 詳しくは、こちら - ver 1.5 と ver 1.6 の併用は原則としてサポート外ですが、もし同時に使用した場合にいろいろな不具合が起こることが考えらえます。
⇒ 詳しくは、こちら - インポートの2値化のパラメータの仕様が若干変更になりました。
⇒ 詳しくは、こちら - 画像処理ライブラリーを市販のものから自作のものに切り替えたため、エフェクト処理を用いる「インポート」と「ビルド」が ver 1.5 とは異なる結果になります。
⇒ 詳しくは、こちら
- ダイアログに使用する画像表示を全て Direct2D 化しました。これにより、表示の高速化と透明部分が市松模様化が達成されました。
- インポートやビルド時の処理中のサムネイルを、アスペクト比を考量した表示にしました。
- インポートの 「全体プレビュー」 画面の表示も Direct2D 表示にして、拡大率のインターフェースを色指定パネルと同様にしました。
- 脆弱性に対する変更
- 既にサポートが終了していた LEADTOOLS Imaging 17 を削除して、その部分をオリジナルの画像処理ライブラリーに置き換えました。これによって、最新版の MFC だけを使用することが可能となりました。
- CPU の脆弱性 Spectre に対する緩和策
- この Spectre 脆弱性は、すべてのアプリケーションに存在し、 CPU が対策されない限り取り除くことができない脆弱性です。まだ世界中で Spectre 脆弱性が利用された被害は、一件も確認されていません。
- とはいえ、実証コードが公開されているので、誰でも Spectre 脆弱性を利用した悪意のある Web サイトを作れる状態にあります。いつ、実際の被害がどこかで発生してもおかしくありません。
- AniLaPaint では、以下のような対策を施しています。
- Spectre に対する緩和策の施された 「 Visual C++ 2017 14.16.27012 マージモジュール 」 にアップデートしました。
- MS 社の新たな Spectre に対する緩和策でコンパイルすると、「インポート」 「ビルド」 「ペイント」などの画像処理全般が半分程度の速度になってしまうことが分かりました。SIMD 処理において頻繁にキャッシュメモリークリアーは悪夢のようであります。
- そこで、 SIMD による画像処理ライブラリー部分を別の dll (lib_avx2.dll など) に分離し、その部分には Spectre に対する緩和策は施さないことにしました。
それ以外の部分は /Qspectre スイッチでコンパイルしてあります。 - 画像処理ライブラリーが使う時間は、普通は一瞬です。バケツ塗りが一瞬で終わるのもそうです。重いエフェクト処理でも1秒程度なので、画像処理ライブラリーから頻繁にSpectre 対策された側のコードに復帰するということになります。
- つまり、殆どの時間は、本体側の Spectre対策されたコードで処理されることになりますので、この方法で問題ないと考えています。
- とはいえ、 Spectre 脆弱性は、頻繁にキャッシュメモリーをクリアーする事でデータを盗みにくくする緩和策しか対策方法はありません。つまり、あくまで緩和策なので、AniLaPaint 実行中に Spectre 対策されていないインターネット・ブラウザを開き、悪意のある Spectre 脆弱性を突いて攻撃してくる JavaScript コードが埋め込まれたサイトを偶然にも表示してしまった場合に、画像データなどの一部分がインターネット・ブラウザ越しに盗まれる可能性はゼロではありません。
- この脆弱性は主にインターネットブラウザなどネットの JavaScript などのコードを利用してCPU 内のキャッシュ・データを直接抜かれてしまう脆弱性です。AniLaPaint と同時にインターネット・ブラウザやネトゲなどを同時に起動しなければ良いだけです。
- この脆弱性を完全に取り除くには、 Intel 社が Spectre 脆弱性が無い CPU を販売するまで待たねばなりません。
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