- 2値化タブの設定で、に設定した場合、このタブは表示されません。
このタブでは「スキャンした動画素材」に対するエフェクト処理を行います。
エフェクト処理は @ 〜 F の順に行われます。
ホワイトバランスやその他のエフェクトを使用しないと綺麗な線として2値化できません。
ほかのタブの処理は、このタブの処理が終わった後に処理されます。
つまり、他のタブの設定はこのタブの設定次第では再調整が必要になるという事になります。
そういった意味で一番重要なのがこのタブの設定です。
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⇦ 前のタブの操作手順へ- 次に示す方法に従い設定してください。
- このタブは基本的に @ 〜 F まで番号順に設定を行ってください。
- 動画素材のスキャン時にトリミングを行っていない場合
ボタンを押して回転・トリミングを行ってください。
➡ 回転・トリミングの操作手順へ
この設定は、最初はこの設定にしてください。もし、これでも皴が出る場合はサンプリング幅を小さくしてみてください。
- Bのエフェクト設定は、まず最初にをチェックしてください。大抵のスキャナーの設定では、大幅に暗すぎたり明るすぎたりすることは無いので、-100 〜 +100 に限定して良いでしょう。
この項目は、「明るさ」「コントラスト」「シャープさ」の順にチェックマークを付けてみてください。すると、
このように「 1 〜 3 」の順序が表示されます。このエフェクト順序が一般的です。
次に元動画 (変換前の画像)を見ながら、3つのスライダーバーを調整してください。
- スキャナーでスキャンする時点でコントラストなどを付けてしまっている場合にはこの機能は不要かもしれませんが、AniLaPaint での2値化がより良く出力できるようにするために、普通はスキャナーソフトによるエフェクト効果は一切入れずにスキャンしていることと思います。AniLaPaint のサンプル画像のスキャン素材にもあるように、スキャナーソフトのなるべく生の画像をそのまま保存するような設定でスキャンした場合、線が薄ぼんやりとした形でスキャンされます。その方が、コントラストが効いた画像よりも情報量が多いため AniLaPaint での2値化で色の判別がしやすくなります。
- つまり、「コントラスト」は、スキャナーソフトではなく、 AniLaPaint のこの機能で付けるようにしてください。上の例では、+100 まで「コントラスト」を付けていますが、無論スキャナーメーカーによって画像の質が異なるので、自分で程よいと思える程度に付けてください。
- 「シャープさ」に関しては少しぼかし側に移動した方が良いでしょう。AniLaPaint は、実線画像と彩色画像が分かれていますので、後のタブで実線画像だけ細めにすることもできます。このエフェクト操作でシャープにしてしまうと、彩色画像の線まで細くなってしまい、バケツ塗りの時に色が漏れてしまいます。上の例では、-100 まで「シャープさ」を抑えていますが、無論スキャナーメーカーによって画像の質が異なるので、自分で程よいと思える程度に付けてください。
これは、A のホワイト・バランスを「調整しない」にした場合に手動で色調節を行うための機能です。今回は全て 0 にしておいてください。
これは、上級者向けです。特に初心者の場合は、チェックを外してください。これをチェックするとかなり処理が重くなるので、初心者でなくても最初はチェックを外しておくと良いでしょう。この機能は、実線画像の実線をくっきりとさせる効果があります。全てのタブを設定した後、彩色画像の線が良く拾えるようになった状態で、最後に実線画像の線の質を向上させるためにこの機能を利用してください。
これも両方ともチェックしておくと良いでしょう。こちらのチェックによるヒストグラム伸長によって、薄ぼんやりとした感じの中で色判定に必要のない部分を除去します。つまり、明度と彩度に関してヒストグラムの出現回数の低い上下部分をカットして伸長する処理を行います。
この機能は最初はオフで使用してください。トレス線の強弱が付いてしまっている人の動画の場合、後のタブの調整の過程でも、線が切れたり、一部分が太くなりすぎたりする場合があります。そんな時に、白と黒の閾値を設けて中間の要素だけを取り出すことで、トレス線の強弱を緩和するためにあります。
これは常にオンにしておいてください。彩度を上げることで色トレス線が黒と間違って判別されてしまう部分を減らします。色トレス線に黒のドットが混じるのを低減させることができます。
- ➡ 次のタブの操作手順へ
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