- ●ver 1.4.9.9 で変更・追加した機能
このバージョンは、1.4.9.8 のバグをフィックスして少しだけ機能を追加したバージョンです。
以下のバグフィックスおよび機能追加を行いました。
- 起動時の引数で、 /Profile:0 のように 「環境No.」 を指定して起動できないバグをフィックスしました。
- 「カット(C)」 メニューの 「カットを開く...」 等からフォルダー選択ダイアログを開いた場合に、 「キャンセル」 ボタンを押した場合に、今まで開いていた 「カット・パネル」 が閉じられてしまうバグをフィックスしました。
- メニューバーの「ファイル(F)」メニュー の 「開く...(O)」 コマンドや、 「インポート - 動画の追加」 ページの 「ファイルを表に追加(A)」 ボタンを押して表示されるフィル選択ダイアログにおいて、複数のファイルを選択してから 「開く」 ボタンを押して閉じると、ファイルが正常なパス名で取得できないバグがあり、例外が発生していました。これをフィックスしました。
- メニューバーの「ファイル(F)」メニュー の 「開く...(O)」 コマンドで複数のファイルを選択して開いた場合に、ビューを開くごとに画像ファイルを検証した場合に、ビューが開くごとに何度もエラーメッセージが出てしまうため、ビューを開く前に複数の画像ファイルを事前検証して、読めないファイルは排除した事をメッセージで伝えた上で読めるファイルのみを開くように改良した。
- 「インポート - 設定ファイルの指定」 ページで 「既存の設定を読み直してインポートをやり直す(R)」 を選んだ場合の指定で、 「「動画の追加」ページを表示する(A)」 や 「「セル名を付ける」ページを表示する(B)」 をチェックして既存のファイルを選んで 「次へ(N) >」 ボタンを押した場合も 「セル番号を付ける」 ページまで飛んでしまうバグをフィックスしました。
- 「インポート - 設定ファイルの指定」 ページで 「既存の設定を読み直してインポートをやり直す(R)」 を選んだ場合の指定で、 過去ライセンスが有効だった時に行った設定 import_*.ini を、ライセンスが無効の環境で読み込むと、 「インポート - 動画の追加」 ページの 「番号(U)」 のリストに本来なら登録できないはずの4以上の番号も表示されます。これは仕様です。ただし、 「インポート処理」 では4以上の番号はスキップされます。このような理由でインポートできなかった場合、今までは何のメッセージも表示していませんでした。今回からインポート処理終了後にエラーメッセージを表示するようにしました。
- 「インポート - セル番号を付ける」 ページの 「作成する画像」 の 「P彩色画像」 「L実線画像」 のチェックを共にはずした状態。つまり、 「番号(U)」 のリストで [--] だったセルが [LP] として保存されてしまうバグがありました。
このバグによって、 [--] のセルが、 「インポート - 上書きファイルの確認」 ページでは 「既存画像一覧(U)」 に表示されず、あたかも上書きされないように見えますが、実際の 「インポート処理」 においては、[--] のファイルまで再インポートされてしまうため、すでに彩色されている画像まで意図せず上書きされてしまう状況になっていました。また、「インポート - 設定ファイルの指定」 ページで既存の設定を読み込んだ場合でも、以前 [--] だったセルが [LP] になってしまうという問題も生じていました。これらのバグをフィックスしました。 - 「インポート - 動画の追加」 ページの 「フォルダー内の画像すべて表に追加(F)」 ボタンを押して表示されるフォルダー選択ダイアログにおいて、フォルダー選択ボタンを押して閉じた時に、フォルダー内を検索したすべての当該画像フォーマットのファイルについて厳密に画像ファイルをチェックするように変更しました。同様に、「ビュー」 で画像を開く時にもチェックするようにしました。
1)ファイル・パスが 255 文字を超えていないかどうか。
2)ファイルが LEADTOOLS で読み込み可能な画像ファイルであるかどうか。
3)画像ファイルのサイズが AniLaPaint の最大読込可能サイズを超えていないかどうか。
これらを満たしていないファイルが選択された場合には、どのファイルがどういった理由でエラーになったのかを分かりやすい画面で表示するようにしました。ただし、LEADTOOLS が報告するメッセージは依然として英語です。(翻訳まではしていない。) - 「インポート処理中」 ダイアログで一般保護違反によりクラッシュするバグをフィックスしました。
動画素材の画像の横幅が 4 の倍数の時にバグが発生していました。 - 「インポート」 や 「ビルド」 などの処理後に、 「カット・パネル」 の大量のサムネイルを更新する場合に、非力な CPU の場合にメイン・スレッドの動作に必要な CPU パワーまで、バックグラウンドのサムネイル作成処理が奪っていたため、まるでハングアップしたかのようにしばらくの間動作を受け付けなくなる現象を解消するために、サムネイル作成処理のスレッドのスレッド優先順位を普通よりも低く設定し、なおかつ使用するスレッド数をデフォルトでは CPU の最大同時スレッド数の半分に設定することにしました。また、その設定を、 「環境設定」 の 「カット」 タブにおいて変更することができるようにしました。
- 「カット・パネル」 のサムネイルがまだ作成されていないタイミングでは何のメッセージも表示していませんでしたが、本来サムネイルが表示される部分に 「処理中...」 のメッセージを表示することでサムネイルがまだ作成されていことを知らせることにしました。
- UIのバージョンを anila_conf に保持するようにしました。これによって、UI(ツールバーやパネルの構成)がバージョンアップ時に変更になった場合にのみ、同名の anila_conf_locations (位置情報のファイル) を削除するかどうか問い合わせるメッセージを起動時に表示するようにしました。1.4.9.8 だと単に exe のバージョンが異なっている場合にはいつもこの問い合わせを行うようになっていました。
- 「ビルド・パネル」 の子ウィンドウの間を全てサイズ変更可能にした。
- 「ビルド・パネル」 のリストを複数選択可能にした。複数選択して上下移動や削除ができるようになった。
- 「ビルド・パネル」 の 「グラデーション・エフェクト」 に 「透明分離して追従」 を追加した。
- 「ビルド・パネル」 の build.ini, build_*.ini などが初期化されてしまう問題はおそらく解消したと思う。(まだ完全というわけではないと思われるため、エフェクトを使用する場合には編集後の build*.ini を定期的にバックアップして作業してください。)
- 「すべてのセル画像を更新...」 や 「選択番号のセル画像を更新...」 コマンドを選択した時に設定にも画像にも何の変更が無くても必ず更新されるバグをフィックスした。原因は、 Build.ini がカット・パネルを開いただけで、設定内容に変更が無くても再保存してしまっていた。そのため Build.ini のファイル日時が変化してしまうため設定が更新されたと誤認していた。
- 「ビルド・パネル」 のメニューや 「メニュー・バー」 の 「ビルド(B)」 メニューから 「ビルドの設定...」 コマンドを選択した場合や、 「セル画像の作成」 「セル画像の更新」 ダイアログの 「ビルドの設定...」 ボタンを押した場合に、ビルドの設定ダイアログを表示するようにした。このダイアログによって、セル重ね毎に別のビルド設定でビルドすることができるようになった。
- 「ビルド・パネル」 の変更と1カットに複数のビルド設定 Build.ini, Build_Fr_LO.ini を持つカットをサンプルとして付随した。
今回の新しいサンプルを見ることで、 「ビルド・パネル」 の 「エフェクト・レイヤー」 のパラメータの意味が分かると思う。 - 「ビルド・パネル」 が 1.4.9.8 ではパラメータを変更するたびに build.ini へ保存していたのでもっさり動作だった。このバージョンからはパラメータを変更後遅延して保存されるようにしたので、スムースに編集できるようになった。
- 「エクスポート」 ダイアログで、「A001.psd, A002.psd ... ファイル毎に塗面と実線を別レイヤへ格納する(PSDのみ)(M)」 を選んだ時に出力される PSD ファイルの一番下のレイヤへ 「Comp.」 全て合成した画像を出力することにした。
PhotoShop CC のレンダリング方法だと実線の内側に半透明の部分ができてしまう。LEADTOOLS のサンプルソフトや、他の市販ペイントソフト SAI などで同じ A001.psd を表示すると AniLaPaint と同じように実線の内側に半透明に部分ができない。つまり、同じ PSD でも PhotoShop CC のレンダリングだけ変になる。Adobe AfterEffect などではどう表示されるのかわからないので、「Comp.」 を追加することで保険として Adobe 製品で表示した場合にも実線の内側に半透明の部分があるように見えないようにした。
本バージョンにおいても、以下の不具合が確認されています。今後修正する予定です。
- 「パネル(P)」 メニューの 「ビルド」 コマンドで表示できる 「ビルド」 パネルが生成する build.ini ですが、たまに初期状態に戻ってしまうバグがあります。つまり、実線の色などの情報が 「環境設定」 の 「ビルド」 タブの 「1枚目の実線レイヤーの色(初期値)デフォルトは (15, 15, 15)」 に戻ってしまうので、カット毎に実線の色を変更している場合には注意が必要です。また、他のエフェクトについては作成途上のため、実験として使用するのは良いのですが、実践として使うのはお勧めしません。build.ini ファイルも今後の開発でそれほど後方互換性などは考えずに変更していく予定です。
- AniLaPaint 起動中に、カット・フォルダーにある _Thumbnail フォルダーを削除すると、 AniLaPaint を再起動するまでサムネイルは一切表示されなくなります。 _Thumbnail フォルダーを削除する場合は、必ず AniLaPaint を終了してから行ってください。(いずれ治すかもしれませんが、原因がつかめないので当分放置)
- 「ビルドの設定」 ダイアログは今回初めて追加した機能ですが、まだろくに動作チェックしていません。おそらく色々とバグがあるでしょうから、なるべく build.ini 以外は使用しないようにした方が良いでしょう。
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