31] ver1.4.9.5

Windows 8 上でのGoogle 日本語入力との併用について
Windows 8 では、殆どの Win32API のアプリケーションと Google 日本語入力が一部の OS 内のDLLをコールした時に衝突してクラッシュする事が確認されています。AniLaPaint と Google 日本語入力の併用は避けて下さい。（これは１月頃の情報です。最近はなおっているかもしれませんが確認していません。）なお、Vista や 7 ではこの問題は起こりません。
GPU と Aero Glass について
Vista や 7 では、必ず Aero Glass をオンにしてください。 Aero Glass をオフにしたり、OSをクラシックモード表示にしたりすると、GPU レンダリング機能もオフになり、AniLaPaint のペイント画面の表示がもっさりになります。古いノートパソコンなどでは、もともと 3D GPU ハードウェアが入っていないので、もっさり不可避です…。
一つ前のバージョン 1.4.9.4 の環境設定について
一つ前の 1.4.9.4 とは同じ環境設定の領域を使用するため、以前の設定値がこのバージョンでも引き継がれます。ただし、その代償として、1.4.9.4 はアンインストールしなければなりません。

しかし、以前の環境設定の内容によっては、新しいバージョンが起動できなくなる可能性もあります。前のバージョンをアンインストールする前に、必ず 1.4.9.4 を立ちあげて、「初期設定」や「環境設定」をメモしておいてください。メモよりもスクリーンショットを取るフリーソフトなどを使って環境設定ダイアログを画像として残しておく方が確実でしょう。その後にアンインストールしてください。

このバージョン 1.4.9.5 をインストールすると、自動的に 1.4.9.4 の環境設定が引き継がれますが、万が一起動できなくなった場合には以下の操作をすることで起動できるかもしれません。

「環境設定の選択」画面が表示される前にクラッシュすることはおそらく無いでしょう。クラッシュするとしたら、「開始」ボタンを押してからメインウィンドウが表示されるまでの間に起こると思います。この間にレジストリやINIファイルから過去の設定を読み込むからです。1.4.9.4 と 1.4.9.5 ではドッキング・ウィンドウの仕組みが異なるため、その部分のデータに互換性がありません。前バージョンの互換性のない部分は読み込まないようにプログラムしてますが、何らかの見落としがあって読み込んでしまった場合、メインウィンドウが表示される直前にクラッシュします。このケースでは、「Ctrl」キーを押しながら「開始」ボタンを押すと「前回の画面の大きさ＆コントロールバーの位置を…（中略）……初期化しますか？」のダイアログが現れるので、「はい」を選択すると、クラッシュを回避することができるかもしれません。

それでもクラッシュする場合には、「選択した『作品名』の環境設定を削除する」を押して、以前の環境設定を削除してみてください。文字通りマッサラの状態に戻ってしまいますので、クラッシュは回避できるでしょう。前述のとおり 1.4.9.4 の環境設定を全てメモしておいたのなら、それをひたすら手作業で同じ設定に合わせることで復旧することが可能です。
昔のパレットファイル(*.apl)について
ver 1.2 β 5.7 のパレットファイルの拡張子が apl でしたが、 ver 1.2.5.13 で anila_palette という拡張子に変更しました。1.2.5.13 のヘルプにも、「できれば、ファイルの拡張子部分を apl から anila_palette にリネームしてください。」とあります。しかし利便性を考え、β 5.7 の拡張子 apl のままでもパレットファイルが読み込めるようになっていました。今回、拡張子 apl はファイルダイアログに表示されないように変更しました。そのため、まだ ver 1.2 の頃のパレットファイルの拡張子をリネームしていない人の場合は、拡張子をリネームしないと読み込めなくなると思います。
ver 1.2 ～ 1.4.9.4 のバージョンから本製品にデータを移行する場合の注意点
ver 1.4.9.4 までのバージョンで作ったデータにアクセスすると、内部データがこのバージョン用に自動で書き換わります。つまり、以前のバージョンとはデータの互換性が完全に無くなります。古いバージョンの AniLaPaint で再度読み込む必要がある人は、古いデータをこのバージョンで読み込むよりも前に、必ずバックアップしておいてください。拡張子が anl, anp, anc, anm のファイルは廃止となりました。AniLaPaint が管理する画像ファイルは全て png ファイルになります。_Cell 以下のフォルダの画像は、自動作成されたデータなのでユーザの方で加工してはいけません。Line や Paint 以下のフォルダの画像の場合は、AniLaPiant と同時に加工しなければ他のペイントソフトで加工しても構いません。ただし、 Line フォルダの画像はグレースケール画像でなくてはなりません。カラーに変換してしまうと AniLaPaint での動作は保証されません。新しいフォルダ構成では、カットフォルダが D:\Data\Cut01\ の場合次のようになります。
```
D:\Data\Cut01\AniLaPaint.cut(※1)\ImportLog.dat(※2)\export.ini(※3)\build.ini(※4)\Line(※5)\A\a001.png|         | \a002.png|         | \a003.png|         |      |         \B\b001.png|           \b002.png|              \Paint(※6)\A\a001.png|          | \a002.png|          | \a003.png|          |      |          \B\b001.png|            \b002.png|              \_Cell(※7)\_Line(※8)\A\a001.png|          |          | \a002.png|          |          | \a003.png|          |          |      |          |          \B\b001.png|          |            \b002.png|          |               |          \_Paint(※9)\A\a001.png|          |           | \a002.png|          |           | \a003.png|          |           |      |          |           \B\b001.png|          |             \b002.png|          |               |          \_Composite(※10)\A\a001.png|                           | \a002.png|                           | \a003.png|                           |      |                           \B\b001.png|                             \b002.png|\Export(※11)\A\a001.tga| \a002.tga| \a003.tga|\B\b001.tga\b002.tga
```
※1) サムネイルとパレットなどが格納されているファイル
※2) 前回の動画追加時点のスキャン画像とセル番号の設定や２値化の設定が保存されているファイル
※3) 外部のファイルへ出力した時の設定が保存されているファイル
※4) セル画像の作成オプションをこのカット独自のものにした場合の設定ファイル
※5) 実線画像フォルダ。この下に A,B,C… フォルダ毎に素材格納
※6) 彩色画像フォルダ。この下に A,B,C… フォルダ毎に素材格納
※7) セル画像フォルダ。この下に _Line, _Paint, _Composite フォルダ格納
※8) セル画像の実線レイア。実線画像を加工したもの
※9) セル画像の彩色レイア。彩色画像を加工したもの
※10) セル画像の実線と彩色レイアを合成したもの
※11) 外部のファイルへ出力した結果。（この場所でなくても良い）