- 修正されたバグ
- 環境変数の読み書きの変更
- 脆弱性の排除。
- 全ての環境設定の値をレジストリやINIファイルから読み出す時に、今までは値の正当性チェックをしていなかった。
- 悪意を持った人がレジストリやINIファイルを弄ったり、システムが何らかの理由で壊れた場合などに、ソフトが起動できなくなることがあった。
- 値の正当性を自動的にチェックする仕組みを入れた。レジストリキーなどの格納方法を変えました。
- カット袋の変更
- 前画像、次画像などで開いた時に、カット袋に「作業中」の文字が出ない事があるというバグを修正した。これは、拡張子が小文字でない時だけ起こっていた。
- これら以外にも細かいバグを相当数フィックスしました。
- 変更された機能
- Direct2D を必須条件とした。これにより、XP 以前では起動できなくなった。
- 環境変数のINIファイルやレジストリ内の仕様は変更になりましたが、バージョン毎にレジストリ内の区分けがありますので、以前のAniLaPaintを同時に起動しても問題はありません。画像データや諸々ファイルのデータ的な変更点は今回はありません。
- ドッキング機能の変更
- MFCのデフォルトのドッキング機能を少し変更した。
- ドッキングしたまま各種パレットのサイズを変更できるようにした。MFCソースをハックしてやっているので、自由度はそれほど無いが、前よりは使いやすくなったと思う。各パレットは必要な縦の幅だけを使い、適宜伸縮するようになっている。
- 間の空間が無駄なので、全て上方に詰めて表示されるようにした。
- ただし、ドッキングしている状態でメインウィンドウを小さくした時の、パレットが隣へ隣へと移動していく仕様は、マイクロソフトのオリジナルの仕様のママです。
- キャラ表・色見本パレットの変更
- 「キャラ表・色見本」のパレットを白紙から書きなおした。
- 上部のボタン部分は、普通のツールバーに変更し、クリックのレスポンスを上げた。
- 右上の□のボタンを押すと、パレットが縦に伸縮するようにした。使わない時に小さく畳んでおくためのもの。畳んだ状態でも内容が分かるように、少しは画像が見えるようにしてある。
- 画像表示部分は Direct2D によりグラボパワーで描画することにした。これにより、キャラ表・色見本の拡大縮小がスムーズになった。
- メニューによりアスペクト比を元に縦の表示面積を計算するモードがオフになっている時は、ドッキングしたままでも縦のサイズを変更可能にした。
- 拡大縮小の方法は従来通りだが、画像の下部に拡大縮小のスライダーを表示することにした。このスライダー部分も Direct2D による描画。
- カラーピッカーパレットの変更
- 「カラーピッカー」のパレットを白紙から書きなおした。
- 上部のボタン部分は、普通のツールバーに変更し、レスポンスを上げた。
- 右上の□のボタンを押すと、小さいカラーピッカーに切り替えることができる。
- ピッカー表示部分は Direct2D によりグラボ描画にした。
- 従来のRGB, HSVに加えて、HSL, HSI色空間のピッカーも描画可能とした。
- 数値による入力は普段は表示されないようにした。カラーピッカーの上の現在の色の値が表示されている文字をクリックすると、RGB や HSV などで数値入力できる入力粋が表示される。
- カラーピッカーの縦の長さはドッキングしたままでも伸縮できるようになっている。各所のメニューなどから表示される「カラーダイアログ」も、同様の変更を行った。
- ナビゲータの変更
- 「ズーム&ルーペ」のパレットの名前を「ナビゲータ」に変更した。ver1.2 を作り始めた頃(1997年頃)はペイントソフトによって様々な名前が用いられていたが、最近は殆どのソフトで「ナビゲータ」と呼ぶようになってしまったので、それに合わせることにした。
- 上部のボタン部分は、普通のツールバーに変更し、レスポンスを上げた。これにより、連続早押しがダブルクリックと認識され無視されてしまうことが無くなり適切な反応となった。
- ツールバーの一番右に手の形のボタンを追加した。これがオンになっている間は、よくある「ナビゲータ」のスクロール主体の動作。オフにすると、以前と同じドラッグによる部分拡大主体の動作となります。
- ナビゲータには、Direct2Dが使われていませんが、表示速度を上げる工夫をしてあります。OSがVista以降になって、GDIの無効表示領域の再描画を意図的に遅らせ、DirectX系を優先するようにOSが変化してきています。それに対抗するため、OSに更新タイミングを任せないような画面更新の仕組みに変更しました。またこれは同時に、不用意なチラツキを減らせたということでもあります。
- 画像の下にスライドバーを表示した。このバーにより拡大縮小が可能となる。バーは対数感覚に基づく間隔にしてあるので、以前の拡大率のバーよりは直感的な操作が可能になったはず。(以前の拡大率のバーは廃止した)
- 数値による拡大率の入力
- 拡大率バー(フローティングウィンドウ)を廃止した。このバーの部分は、「ナビゲータ」へ移動した。
- 数値入力部分は、編集時に表示されるクールバーの色の切り替えボタンの隣に表示されるようにした。
- カット袋の変更
- カット袋のパレットは、左側と右側の下部にドッキング可能とした。下部というのは、上に他のパレットをドッキングすることは可能だが、下には不可能という意味です。この仕様は、マイクロソフトの元の仕様を変更する際に、これ以外の方法が見当たらなかったため仕方なく採用している仕様です。
- 実線画像や彩色画像など、画像を表示するときに一々「カット袋を開きますか?」と尋ねるのはやめることにした。常に強制的にカット袋を開くことにした。
- たとえ、AniLaProjectU.datが無くても、anp, anl ファイルなどからサムネイルを強制的に作って開くことにした。
- カット袋のサムネイルが表示されているページを、今編集しているトップレベルなビューと常にシンクロするようにした。たとえば、フォルダの異なる2つの彩色画像を開いておいて、ビューの表示を切り替えると、それに合わせて、2つのカット袋の表示も自動的に切り替わるようになっています。
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