今回のバージョンアップは主に、状況依存ヘルプの対応と、LANを使った同時編集時のデータ整合性の強化です。 - 修正されたバグ
- インポートの「前回と同じ条件で、新規作成し直す」ボタンを押して以前のインポートをやり直そうとした場合、既にそのスキャン画像が移動または削除されていても、表に設定されてしまうため、2値化のパラメータの設定ダイアログで、エラーが表示される
- エラーメッセージを表示して、ログファイルの読み込みを中止するようにした。その際、ログファイルのデータは何も読み込まれません。そのような古いログファイルを消去するかどうか質問に答えると削除されるようにした。
- カット袋ワークスペースの色アイコンをテキストファイル(CSV)から読み込む場合、空行があると一般保護違反で落ちる事があるバグ
- これはどうしても再現しなかった。どんなテキストでもちゃんとエラーチェックが通っている。なぜ一般保護違反が起きたのか不明。OSのバグかなにかかもしれない。今回から、改行のみの行や不正な行は読み飛ばすことにした。正しい行のみ読み込むことで、CSVファイルの途中からでも読み込めるように変更した。
- パレットファイルのリンク共有のダイアログで、パスを白紙のままOKボタンを押すと一般保護違反で落ちるバグ。
- con や prn などのデバイス名を指定したときにハングアップするバグ
- このバグは、パレットファイルのリンクや、環境設定の UNDO のフォルダ指定やエクスポートのフォルダ指定で発生していた。そのような使えない文字をフォルダやファイルの名前に指定したときにエラーメッセージを表示し、指定できないようにしました。
- 壊れた画像ファイルを読み込もうとすると、「○○が不正です」のメッセージボックスが延々と表示されつづけるという、致命的なバグ。
- これは、例えば、インターネットからダウンロードソフトを使用して画像ファイルをダウンロードする場合などで、途中で止めたときなどに、途中までのデータしかない画像ファイルができてしまうことが良くある。このようなファイルは本来途中までなのだから、jpgなどの拡張子をつけていてはいけないのだが、実際にはそういう中途半端なファイルを作ってしまうダウンロードソフトが多い。その画像を AniLa で表示しようとすると、上記のような無限ループに陥る。このバグをフィックスした。
- ファイルサイズ0の名前だけの画像ファイル(新規画像など)を開いたときに、エラーを表示した後、ビューを自動で閉じるようにした。
- AniLaProject.dat(カット袋)ファイルが存在しないのに「カット袋をひらきますか?」聞いてくる仕様的矛盾
- 表示する画像と同じフォルダにカット袋ファイルが存在しない場合は、聞いてこないようにした。
- 空のAniLaProject.dat(カット袋)ファイルが作られてしまう仕様的矛盾
- カット袋プロジェクトを開くで、カット袋が存在しないフォルダを指定した場合、今までは「新しいカット袋を開きますか?」と聞いてきて空のカット袋を作っていたが、その仕様は削除した。「カット袋がありません。新規作成でカット袋を作ってください」とメッセージを表示することに変更。初心者が誤って、空のカット袋を作る場合があるため。
- 追加した機能
- 状況依存ヘルプに完全対応となった。
- F1 キーや、「クリックした場所の説明」、ダイアログの「ヘルプ」ボタンなどが使用可能になった。また、ヘルプメニューに「検索」「キーワード」などを追加した。
- 実線画像および彩色画像のファイルロック機構追加。
- 実線画像および彩色画像をネットワークコンピュータ間で同じファイルを同時に編集できないように、ファイルロック機構を追加した。これによって、複数人で同じカット袋のファイルに彩色する際でも、2人以上が同時に同じ画像を彩色してしまうような状態は起こらない。もし、既に誰かがその画像を編集している最中の場合は、2人目からはスポイトしか使えないモードで画像を開きます。
- ただし、このロック機構の概念が無いソフト(例えば PhotoShopなど)とでは、ロック機構が働きません。
- セル画像のビューで、背景との境界の線の部分をマスクの透明度を利用してアンチエリアスがかかって見える工夫をした。
- この機能によって彩色画像と同様のインターフェースで背景色をデジタル8色のどれにでも変更できるようにした。背景との境界はその背景色が透ける形でアンチエリアスがかかって見えます。
- 「パレットファイルのリンク」を改め「アイコンをファイルで共有」にし、CSVファイルもリンク共有できるようにした。
- CSVのような汎用テキストデータフォーマットのまま、共有可能にした。これによって、例えば、表計算ソフトと同じファイルを共有して扱うことができる。
- 色アイコンファイルの拡張子をaplからanila_paletteに変更した。
- 3文字の拡張子は、他のソフトのデータ形式と一致してしまう恐れがあるため、今後できるだけ使わない方向にした。単に拡張子が変わっただけなので、拡張子をリネームすれば今までのaplファイルも使える。ファイルダイアログの「種類」の部分をaplファイルに変えることで、拡張子を変更しなくても従来どおり読み込める。
- インポートの2値化オプションファイルの拡張子をaspからanila_importに変更した。
- asp 拡張子が、インターネットなどで一般的な拡張子になってしまったので、2値化設定のオプションファイルとしての拡張子としてはふさわしくないので変えることにした。単に拡張子が変わっただけなので、拡張子をリネームすれば今までのaspファイルも使える。ファイルダイアログの「種類」の部分をasplファイルに変えることで、拡張子を変更しなくても従来どおり読み込める。
- カット袋の自動更新機能を強化
- 他のパソコンで同じプロジェクトファイルを開いたときに、今までのバージョンでは開いた時点では同じであっても、その間にパレットの共有条件を変化させたり、パレットの共有をやめて、カット袋ないに色アイコンを保存した場合など、複数のパソコンで同時に開いていたカット袋の内容が異なり、これによって、最後にカット袋を閉じた設定のみがファイルに残るという不具合があった。今回は、完全にそれらが常に一致するようにした。つまり、パソコンAで色を修正したら、直ちに他のパソコン上の画面にそられが現れるようにした。パレットのリンクを変更した場合も同様。互いのカット袋ワークスペースが常に同期するように10秒間隔で自動的にチェックを行い更新するようにした。
- MRUファイルリスト、つまり以前選択したファイルの履歴やカット袋の履歴が実際に今も存在するのかどうかを、メニューやプルダウン表示の時点でチェックするようにした。
- これによって、既に移動してしまったファイルをあやまって選択することはない。
最近のファイル・最近のカット袋ワークスペース・最近共有していた色アイコンのファイル・最近のエクスポートフォルダ・最近のスポイトパレットに表示したファイルの全てで機能します。
- 外部コンバーターの設定画面で、過去のコマンドの履歴を消せるようにした。
- 「履歴を消去」ボタンで、プルダウンに表示される過去のコマンドを一気に消去できるようにした。
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