AniLaPaint ver1.6 取扱説明書/エクスポートセル画像を外部のファイルへ出力

 
カットパネルが開かれている時にカット・コマンドセル画像をエクスポート...を実行した時や、一括エクスポートボタンを押した時に表示されるダイアログです。ここでは、セル画像ファイルを汎用画像ファイルとして出力できます。
出力ファイル形式
 A.psd, B.psd, C.psd ... セル重ね毎に動画 001, 002 ... をレイヤへ格納する (PDSのみ)(Alt+L)
 A001.psd, A002.psd ... ファイル毎に塗面と実線を別レイヤへ格納する (PDSのみ)(Alt+M)
出力ビット数と透明部分の扱い
[32bit] フルカラー・αチャンネル付き(Alt+3)
 [24bit] フルカラー + [8bit]αチャンネル(Alt+8)
 [24bit] フルカラー・透明キー白(Alt+K)
 [24bit] フルカラー・透明単色色塗り(Alt+W)
 [8bit] BLマスクのみ(Alt+8)

透明部分を塗りつぶす色の指定(Alt+G)
 背景色
 [ 設定 ] ボタン(Alt+C)
  追加...
  変更...
  削除
  CSV読み込み
  CSV書き出し
  リセット
フォーマット(Alt+F)
 コンテナ形式
 格納形式
 圧縮形式

αチャンネルの形式
 標準…黒ヌキ(Alt+N)
 反転…白ヌキ(Alt+I)

出力先フォルダー(Alt+P)

既存ファイルの上書
 更新したセル画像のみ出力する(Alt+T)
 全てのセル画像を出力する(Alt+U)
[ 開始 ] ボタン(Enter)
[ OK ] ボタン(Enter)
[ キャンセル ][ × ] ボタン(ESC)
[ ヘルプ ] ボタン(F1)
出力ファイル形式
□A.psd, B.psd, C.psd ... セル重ね毎に動画 001, 002 ... をレイヤへ格納する (PDSのみ)(Alt+L)
 
このチェックボックスをオンにすると A.psd, B.psd, C.psd などのように、セル重ねごとに1つの psd ファイルが作成され、psd ファイルの中に A-1, A-2, A-3 などのレイヤ名でセルが格納されます。

このモードでエクスポートしてできた PSD ファイルを PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。

アニメ業界では、このように複数の動画を1つの PSD ファイルにまとめて使用する事はありませんが、業界標準の撮影ソフトでも PSD 内のレイヤーを動画として扱うモードがあり、そういった撮影ソフトのモードをあえて使用したいユーザのための機能です。
□A001.psd, A002.psd ... ファイル毎に塗面と実線を別レイヤへ格納する (PDSのみ)(Alt+M)
 
このチェックボックスをオンにすると A001.psd, A002.psd などのように、セル画像ファイルごとに別々の PSD ファイルとして作成されます。これは、フォーマット(Alt+F)の項目を PSD にした場合と同じです。
この機能が他と異なるのは、塗面・実線部分・エフェクト部分がレイヤー分けされた状態で出力されるという点です。この機能を利用すると、エクスポート後の画像を Photoshop でさらに加工することが容易になります。

このモードでエクスポートしてできた PSD ファイルを PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。

この例では沢山のレイヤーが表示されていますが、すべて AniLaPaint のビルド時に自動生成されたレイヤーです。

すべてのレイヤーを表示した状態
 
Paint と Line レイヤーだけ表示した状態
 
Paint レイヤーだけ表示した状態
 
このように素材がレイヤー分けされた状態で出力されるので、AniLaPaint のビルド処理で対応できないようなエフェクトや、もっと正確なテクスチャーなどの手作業による張り込みを PhotoShop で行うのに便利です。
出力ビット数と透明部分の扱い
◉[32bit] フルカラー・αチャンネル付き(Alt+3)
セル画像ファイルをαチャンネル付きの 32bit フルカラー画像として出力します。透明部分との境界部分もアルファチャンネルに反映されるので、実線の輪郭部分に綺麗なアンチエイリアシングが付いた状態で出力できます。

エフェクトを使用したり、実線をグレースケール階調線としてセル画像を作成した場合にはこちらを選んでください。

このモードではセル重ね毎に A, B, C ... とフォルダー分けして出力されます。処理中に以下のように表示されます。


このモードでエクスポートしてできた PNG ファイルを PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。
○[24bit] フルカラー + [8bit]αチャンネル(Alt+8)
セル画像ファイルを 24bit フルカラーの画像と 8bit のマスク画像の2つにフォルダー分けして出力します。

例えば、A セルを出力する場合、ファイル名自体は同じですが、24bit フルカラー画像は A フォルダーに 8bit マスク画像は A.M フォルダーに出力されます。処理中に以下のように表示されます。


このモードでエクスポートしてできた PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。
24bit フルカラー画像
 
8bit マスク画像
 
このモードは、 「αチャンネル非対応」 でかつ 「8bitマスク」 に対応している昔のソフトで使用するためにあります。通常このオプションで出力しなければならないような場面は殆ど無いでしょう。
○[24bit] フルカラー・透明キー白(Alt+K)
セル画像ファイルを 24bit フルカラーの画像で透明部分は白として出力します。

AniLaPaint のビルド時のエフェクト機能(ダブらし含む)は一切使用せず、ビルドの基本設定で実線2値としてセル画像を作成した場合、つまり、アニメ業界の標準の方式で出力したい場合にはこちらを選んでください。

このモードではセル重ね毎に A, B, C ... とフォルダー分けして出力されます。処理中に以下のように表示されます。


このモードでエクスポートしてできた PNG ファイルを PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。
 
このモードは、ダブらしも含むすべてのエフェクト処理を Adobe After Effects で作業する人のためにあります。AniLaPaint で出力した画像がエフェクトやアンチエイリアスや半透明部分が一切なく、抜き部分が白として出力されるので、 Adobe After Effects の内製(自作)プラグインなどと合わせて使用するのに便利です。
○[24bit] フルカラー・透明単色色塗り(Alt+W)

24bit フルカラーの画像で、透明部分を塗りつぶす色の指定(Alt+G)した色を背景色とした画像を出力します。

この機能を使うと透明部分がなくなってしまうために、アニメ素材としては使用できない画像になります。

このモードではセル重ね毎に A, B, C ... とフォルダー分けして出力されます。処理中に以下のように表示されます。


このモードでエクスポートしてできた PNG ファイルを PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。
 
このモードは、背景色を手軽に設定できるため文書ファイルなどに張り付ける素材作成用途として使用できます。
○[8bit] BLマスクのみ(Alt+8)
セル画像ファイルのアルファチャンネルを 8bit のマスク画像として出力します。

このモードではセル重ね毎に A, B, C ... とフォルダー分けして出力されます。処理中に以下のように表示されます。


このモードでエクスポートしてできた PNG ファイルを PhotoShop CC で開くと以下のように表示されます。
 
このモードは、アルファチャンネル部分を Adobe After Effects のマスク素材として必要な時のためにあります。
フォーマット(Alt+F)
 
左からコンテナ形式・格納形式・圧縮形式で表示しています。

 
[24bit] フルカラー + [8bit]αチャンネル(Alt+8)の時は 24bit と 8bit の2行が表示されます。

コンテナ形式
コンテナ形式とはファイルへ画像データを格納するファイル形式の事です。画像の出力ビット数によって、使用可能なコンテナ形式が異なります。このコンボ・ボックスをクリックすると、出力可能なコンテナ形式一覧がリスト表示されます。その中から、出力するコンテナ形式を選択して下さい。

32 bit の場合
 
8 bit / 24 bit の場合
格納形式
コンテナ形式によっては、複数の格納形式を選択可能です。
PNG
プログレッシブ形式 または インターレース形式
JXR
プログレッシブ形式 または シーケンシャル形式
BMP
BMP ファイルの内部バージョン (V5が最新)
圧縮形式
コンテナ形式によっては、複数の圧縮形式を選択可能です。
TGA, PSD, BMP(8bit)
ランレングス圧縮 または 無圧縮
TIFF
ZIP圧縮 または LZW圧縮 または 無圧縮
透明部分を塗りつぶす色の指定(Alt+G)

[24bit] フルカラー・透明単色色塗り(Alt+W)を選択した場合にこのオプションが表示されます。

背景色
コンボ・ボックスをクリックすると登録した透明色の一覧が表示されます。その中から透明部分を塗りつぶす色を選択して下さい。塗りつぶしたい色が見つからない場合には、ボタンを押して色を追加してください。
[ 設定 ] ボタン(Alt+C)
ボタンを押すとメニューが表示されます。
追加...
色の設定を表示して、色と色の名前を追加します。
変更...
色の設定を表示して、色と色の名前を変更します。
削除
現在コンボボックスで選択している色を削除します。
CSV読み込み
パレットファイル (*.[anila_palette/csv/txt])(CSV形式のみ) から色を読み込んでコンボボックスに設定します。
CSV書き出し
コンボボックスに設定してある色と色の名前の設定を、 パレットファイル (*.[anila_palette/csv/txt])(CSV形式のみ) へ書き出します。
リセット
コンボボックスをリセットして、「白」 のみの初期設定に戻します。
αチャンネルの形式
[24bit] フルカラー + [8bit]αチャンネル(Alt+8)/[8bit] BLマスクのみ(Alt+8)を選択した場合にこのオプションが表示されます。
昔はαチャンネルの黒と白のどちらが透明なのかはソフトによってバラバラでした。最近のソフト向けに画像を出力する場合には、 「標準」 設定のまま使用してください。
◉標準…黒ヌキ(Alt+N)
標準形式であるαチャンネルの黒部分が透明となるように出力します。
○反転…白ヌキ(Alt+I)
反転形式であるαチャンネルの白部分が透明となるように出力します。
出力先フォルダー(Alt+P)
 
出力先フォルダーを絶対パスで指定しない場合には、下段に表示されているカット・フォルダーからの相対パスになります。出力先フォルダーのコンボ・ボックスをクリックすると、このカットで過去に入力した出力先の一覧が表示されます。また、ボタンを押した場合、エクスポート先のフォルダーを選択ダイアログが表示されるので、新しいフォルダーの作成や既存のフォルダーの選択ができます。

またはボタンを押した時に指定したフォルダーが存在しない場合には、以下のメッセージを表示します。
 
ボタンを押すとフォルダーが作成され、このダイアログは閉じられます。

またはボタンを押した時に指定されているパスに MS-DOS のデバイス名が含まれている場合には、以下のメッセージを表示します。
 
ボタンを押すとこのダイアログに戻ります。

 
複数カットでバッチ処理 ▶ セル画像をエクスポート...コマンドを実行した時に表示される 一括エクスポートで、をチェックしてボタンを押してフォルダーを設定した場合に、ボタンを押した場合には、この部分がグレー表示となり変更できなくなります。
既存ファイルの上書
 
◉更新したセル画像のみ出力する(Alt+T)
出力先フォルダーに有る過去に出力した画像のタイムスタンプと、このカットのセル画像・マスク画像のタイムスタンプを比較して、更新しているファイルのみを上書出力します。出力先フォルダーに該当セル番号の画像が存在しない場合には新規に出力します。
○全てのセル画像を出力する(Alt+U)
ファイルのタイムスタンプとは関係なく、このカット内の全てのセル画像を出力先フォルダーに出力します。すでに同名のファイルがある場合には上書きします。
※セル画像を出力した後にカットのセル画像を削除した場合には、必ず出力先のフォルダーを変更するか出力済みフォルダーを手作業で削除してください。そうしないと、過去の出力済みファイルがゴミとして残ることがあります。その上で、全てのセル画像を出力してください。
[ 開始 ] ボタン(Enter)
 
このボタンを押すと処理を開始します。
カット・コマンドセル画像をエクスポート...を実行して、このダイアログを表示した場合にこのボタンが表示されます。
このボタンを押すと、このダイアログで指定した内容をエクスポート設定ファイル(export.ini)に保存し、エクスポート処理が表示されセル画像ファイルエクスポート画像ファイル(出力画像)として出力されます。
[ OK ] ボタン(Enter)
 
変更した設定を確定し、このダイアログを閉じます。
一括エクスポート内のボタンを押した際にこのボタンが表示されます。このボタンを押した場合にのみ、このダイアログで指定した内容を一括出力の設定として確定します。
[ キャンセル ][ × ] ボタン(ESC)
 
これらのボタンを押すと、次のメッセージを表示します。
 
ここで、ボタンを押すとことで、設定作業を中止してこのダイアログを閉じます。
[ ヘルプ ] ボタン(F1)
 
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