- ●ver 1.4.9.10 で変更・追加した機能
このバージョンは、1.4.9.9 のバグをフィックスしましたが、かなり多くの機能を追加したため1.4.9.9 よりも不安定かもしれません。
今回新たに追加したフォーマットは *.anila_ts タイムシートファイルと、*.anila_checker チェッカーパネルの設定ファイル保存先のフィルダーなどの決め事はありませんが、カットフォルダー内に適当なフォルダーを作って使うと良いでしょう。
以下のバグフィックスおよび機能追加を行いました。
- タブを多く開くとメモリーオーバーがチェックされずに例外が発生したり落ちたりしていました。メモリーオーバーのチェックを強化しました。また、開けるタブの最大数を200までに限定しました。デフォルトでは100になっており、環境設定で変更できます。
- Undo 情報をメモリーに格納する設定にした場合、1.4.9.9 までは、プライベートメモリーを使用していたため、ペイントするたびにメモリーが減っていきましたがこれを改善しました。このバージョンから Undo 情報に OS の共有メモリーを使用するように改良しました。64bit OS でかつ 4GB 以上のメモリーがある場合にのみ恩恵があり、4GB 以上の部分のメモリーを使用します。
- ペイント処理を高速化しました。今までは Windows 95 時代の APIの GDI のみを使用してペイントしていました。表示は既に Direct2D で高速化していたものの、ペイント処理が低速なシングルスレッドだったため、最新の CPU の恩恵は一切ありませんでした。今回の大幅改善によって、ペイントツールでの GDI のコードの大部分を OS を介さない CPU の SIMD および OpenMP を駆使した高速なコードに置き換えました。 CPU によっては今までの4倍以上高速です。
- メニューバーの「ビルド(B)」の位置を「ファイル(F)」の横に変更しました。またビューの種類によってメニューバーの構成を変更して表示するようにしました。
- 「ファイル(F)」メニューに「タイムシートの新規作成」を追加しました。タイムシート関連の機能は、このバージョンでの初実装です。今後これ以上の機能追加はありません。
- タイムシートの編集では、同タップのセルでかつ、カメラワーク無しの対応のみとなります。これは、ver 1.x の仕様です。将来、別タップに対応したりカメラワークに対応したりすることはありません。
- 別タップでも、同じシートに記入できます。その場合、レイヤーの表示・非表示を切り替えて、同タップの画像のみを表示するようにしてください。「再生」ボタンで再生するのはレイヤーを表示した素材だけなので、別タップ毎に切り替えて確認できます。
- タイムシートの色が眩しいと感じる場合、「設定(N)」メニューの「タイムシートの外観(I)」で色を変更することができます。
- タイムシートエディターで入力したタイムシートのデータは、「ファイル(F)」メニューの「タイムシートのエクスポート(E)」から、他のタイムシート形式に変換できます。Adobe After Effects リマップ作成用の以下のソフトに対応しています。
ねこまたや さんの 「りまぴん」 (AIR版含む)
bryful さんの 「AE_Remap Exceed」 と 「cellRemap」
shinichi matsumi さんの 「T-sheet」
- りまぴんの xps ファイルを出力した場合、本来なら MAP ファイルも必要です。MAP ファイルはソース画像などを指定するものです。 例えば、下記の A.avi, B.avi ... などとか、あるいは、セル画像のエクスポートで出力した単体画像とか…。
それらの設定は千差万別であると思うので、 MAP ファイルは自分で書いてください。 MAP ファイルは必ずしも必要とは限りません。 Adobe After Effects へのリマップ貼り付けをマクロで自動化する場合に必要なようです。 - ビルドパネルが生成する build.ini がたまに初期状態に戻ってしまうバグがありました。これを修正しました。
- ビルドパネルの値などを変更した時、自動保存が 1 秒後に発動していたのでもっさり動作になっていた。5 秒後に自動保存に変更した。その 5 秒以内に値を変更した場合、最後に変更動作をしたさらに 5 秒後に遅延させることにした。
- ビルドパネルの値を変更した時や、「セル更新」ボタンを押してビルドした時などに、ビルドパネルの画面が常にリセットされてしまい、現在選択している場所が常に最上行に移動していた。そのような場合、編集位置の選択を変更しないようにした。
- 「ビュー(V)」メニューに「新しいビュー(V)」コマンドを追加しました。同じビューを最大2つまで開いて同時に編集することができます。この機能は、「タブ(T)」メニューの「垂直タブグループの新規作成(V)」コマンドと併用するなどして、横に2つの同じ画像のビューを並べて表示し、表示場所や拡大率を変えたまま編集する事が容易にできるようになります。
- 「色パカチェッカー」と呼ばれていたダイアログを廃止、代わりに「チェッカーパネル」というパネルを「パネル(P)」メニューに追加しました。カットパネルのフィルムアイコンを押してアニメ表示用のウィンドウを開くのは「色パカチェッカー」と全く同じですが、ウィンドウを閉じても常駐するようになっています。また、複数のタブが備わっていたり、設定をファイルに保存したりできます。
- 「タブ(T)」メニューに「タブグループの画像をチェッカーに送る(C)」コマンドを追加しました。ビューのタブの上で右クリックを押しても同様のメニュー項目が表示されます。これによって、タブの順序通りの画像をチェッカーに送り、色パカ・チェックが可能となります。例えば、4つの画像を開いてタブ左右に動かし /A1 /A3 /A2 /A4 と並べ替えてからこのコマンドを実行すると、A1->A3->A2->A4 の順でアニメ表示できます。 また、「ビュー(V)」メニューの「新しいビュー(V)」のコマンドと併用することで、
/A1:1 /A2 /A1:2 /A3 /A4 という5つのタブを並べた上でこのコマンドを実行した場合、 A1->A2->A1->A3->A4 という順序でアニメ表示されます。 - ドッキングパネルのメニューに「ドッキング可能」の項目を追加した。このチェックを外すことでドッキング不可にできます。常にフローティング状態で使用したいパネルの場合、移動時にドッキングガイドが表示されなくなります。なお、チェッカーパネルは最初からドッキング可能のチェックを外してあります。
- ドッキングパネルのメニューの「ドッキング可能」の項目のチェックを外した場合、そのドッキングパネルのタイトルバーのダブルクリックが「全画面 <--> 元に戻す」になります。 また、パネルのタイトルバー上でのマウス右クリックメニューに「全画面」「元に戻す」が表示されるようになります。
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