[AniLaPaint] 近況など

今回は AniLaPaint の開発の近況など…。PCコンテは5月に再開します。

今月初旬に、AniLaPaint で使用しているCGツールキットの最新版のライセンスを購入しました。初めて海外サイトでのドル建てショッピングでした。…で、それをもって開発の正式スタートだにゃ。

なんで4月まで待ったかと言うと、今年、VisualStudio2010 が発売されることが判っていたので、その正式な発売日が決まると、CGツールキットのバージョンアップ告知もその前後で行われるはずだと見ていたからです。

昨年ライセンスを購入して開発を初めてしまうと AniLaPaint の完成までの間にツールキットも開発環境もバージョンアップしてしまい、もう一度今年ライセンスを購入して、ソフトも作りなおさないと発表できなくなってしまうからです。

それに、私が使っているCGツールキットの場合、バージョンアップ予定数カ月前に購入すると、次バージョンへ無償でアップデートできるという特典がついてくるのもでかい理由です…。なるべく出費は抑えたいもんね。

しかも、MSのVisualStudio2010も、StandardからPro版への安いアップデートキャンペーンは倹約生活中の私には朗報です!

あ…、10年前に発表したベータ版のころは VisualStudio ver6.0 Pro で作成しているので、それが Standard 版で同等機能になってた次期には私の活動は水面下になっていて、また Pro 版以上しかなくなってしまった VS2010で、再び活動再開っていうのは何かの縁なのだろうか?いや、VSからClassWizardが消えていた次期と私の活動休止していた次期も一致するな?…、でもClassWizardなんてあんまり使わないけど…。

まぁ、AniLaPaint は10年以上バージョンアップも何にもしていなかったので、今度再開するのならちゃんと時代に乗り遅れないようにするために、世界の流れにタイミングを合わせるために、開発開始を今年4月からにしたのです。

で、昨年夏にフリーになってから先月までずーっと、2011年中に発表する予定の別のペイントソフトを作成して待機していました。これは、AniLaPaint とは全く異なるソフトで、まだ製品名を決めていません。

アニメ用ではなく単品の線画系のCG絵描きのために、回転可能で拡大縮小時の絵が綺麗なキャンバス画面で、タブレットを利用しての線の引き心地が少なくとも私が普段使っている線を重視している色んなペイントソフトと同等レベルか、可能なら少しでも上回ることを目標にして意欲的に制作しているソフトです。そして、他の同種のペイントソフトに無い利点として、アニメ的塗り方の色々なツールやOpenGLの2D機能の利用などをつけようかと思っているのですが…。ま…、これが作りたくなってアニメの会社も演出家もやめたのだから頑張りますよ!

プロフィールのところにクロスプラットフォームで作っていると書いてあるので、ピンと来ている人にはすでにバレているのだと思いますが、海外某携帯大手が出しているクロスプラットフォーム用のLGPL版クラスライブラリーを使用して作成しています。実は、昨年12月の某カンファレンスにも出席していますし、その際なんかロゴ入りストラップみたいなのが抽選で当たりました。再来年くらいにiPadを出し抜こうとIntelとその某大手携帯会社が手を組んでAndroid方式で普及をはかるみたいだけど、うまくしたら、そういった端末でも動くかも…と期待して作ってます…。

今年販売する予定の AniLaPaint は所詮自主アニメマニア向けですしWindows限定ですし、しかも、非商用利用なら無料である程度使えるようにLE版も出す予定なので、たいして…どころか全く収入を期待できませんが…(それでもこれから9月頃まではそれに私の時間を費やすのですが…)、来年の夏以降に出す予定のペイントソフトでは、それなりに収入が出ることを期待して取り組んでいます。

それにしても、大変です。ほぼ毎日12時間以上、ひたすら1年半あまりもプログラムに打ち込まないとそのソフトが完成しないというわけですから…。自分の人件費を考えると、よっぽどのバカで独身でしかこんなコトにはトライしようとは思わんでしょうね…。でも、人生は1度しかないんだよね!やりたい事をやるしかあるめぇ~?

でも、そうバカなことっていう訳でもないですよ。なんといっても、世界で通じる最新のプログラミングの知識が手に入るので全然価値有ることですよ~。あと、開発マニュアルが全部英語なので、否応が無く英語を(読むのだけだけど…)上達するってメリットもあるの…かな…?。

まぁ、このブログで、新AniLaPaint や、来年予定のペイントソフトのスクリーンショットなどが見せられるのはマダマダ先ですが…、そのうちに色々と明らかにして行きたいと思っていますので、興味のある方はお付き合いのほどよろしくお願いします。

ではでは。

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8 Responses to [AniLaPaint] 近況など

  1. うしがねるねてがねる says:

    エクスポートできる画像の形式に、32bitのPNGを追加してください!お願いします!!

  2. 石川プロ says:

    アニラペイント、いつも大変重宝しております。
    開発再開、応援してます!

    着色作業中の背景が白いのを何色か選べますが、
    できれば何色でも選びたいです。
    微妙な彩度の低い深緑色とかいろいろ。
    それか着色中の背景を画像読み込みできるとかもほしいです。

    • Kazuki Onogi says:

      コメントありがとうございます。

      その機能は私も考えていました。実は来年発表予定のペイントソフトの方には、それらの機能がすでに実装済みです(笑)。
      AniLaPaint の方にもその機能はできれば実装したいと思っています。

      ちなみに、今、ファイルの仕様自体変えてしまおうかと考えているのですが…、どうでしょう。
      Retas も安くなったことですし、自主制作をやっていてRetas Stodio を持っていない人はもう殆どいないんじゃないかと思えるのです。
      なんといっても、撮影機能はこれとAfterEffects を組み合わせて使うのが一般的でしょうし…。そうすると、トレースは TraceMan 使って、
      ペイントだけ AniLaPaint でやるということも出来るようにした方が良いのかなぁ…、なんて思ってまして…。

      つまり…、もうファイル仕様はプロと同じにしてしまってはどうかという提案です。
      ただ、10月目標は変えませんので、どこに着地点を設定するのかは来月一杯くらいは悩みますが…。

      これについて、もし何か意見がありましたら。お願いします。
      過去ファイルはベータ版で開けますし、何らベータ版に今から制限を加えることはしませんので、データと一緒に保存。
      これから作るアニメには、新しい仕様のAniLaと、使い分けが可能だと思うので…。
      その方がユーザがつくのでは?などと考えているのですが…。どうでしょう?

      業界標準のファイルのフォルダ配置方法やそれらのファイル自体に、何らかの特許なりがあるとは思えないので、大丈夫だと思うのですが…。

  3. 石川プロ says:

    レスありがとうございます。

    レタスは自分は使っていないので、なんともいえないのですが、
    私は最終的にPSDやBMPが吐き出せれば作業中のファイル仕様はあまり気にしないです。

    個人的にはレタス系の色トレス線処理法(影の色で塗る)より、アニラの処理法(近くの色でつぶす)のほうが好きなので愛用させていただいてます。

    • Kazuki Onogi says:

      AniLaPaintが今どう使われているのか、把握できていないので参考になります。

      >レタス系の色トレス線処理法(影の色で塗る)

      まぁ、AniLaPaint では元々デフォの近色のグラデ状処理以外にも、 Retas と同じように影色で埋めるオプションもあります。その辺のところの機能を現在よりも減らすつもりはありません。

      初回立ち上げ時に明示的にユーザに選ばせて、後でも変更出来る仕様にすれば良いかも知れませんね。

      それよりも実線画像についての扱いです。AniLa は実線画像を使うのがデフォですが、Retas では階調線(実線画像と同じ)はデフォじゃありません。というより、プロでは階調線は一切使っていないからです。

      仕上げ段階までは2値のギザギザの実線のまま扱い、撮影段階でアンチエリアスをかけます。その理由はフリッカー対策のためです。AniLa のやり方ではどうしてもフリッカーを免れません。フリッカーを完全に近く除去しなくてはならないプロの場合、必然的にアンチエリアスは撮影工程でしか出来ないというのが現在の業界の常識となっています。なので、AniLaPaint のやり方は常識はずれということになります。

      また、人の感覚の変化という点にも問題が有ります。

      14年前は、まだフィルム時代の線の感じがシックリ来ていて、デジタル臭い線に違和感を覚えていたので、AniLaPaint では動画の線をそのまま使うという方法でとったのですが、今フィルム時代のアニメを見ると、逆に線がかっちりしていないことが気になってしまいます。
      この14年間に、アンチエリアスのかけ方や実線の色彩度を落とすなどの工夫などいろいろと進化したために、当初のデジタル臭さは軽減され、さらに、人の慣れによるところの感覚の変化もあって、少なくとも10代・20代の人達にとっては、今のTVアニメの線の方が普通にみえるハズです。

      実際に、それらのユーザを視聴者に持つ同人作家の人達?なのか分かりませんが、AniLaPaint の実線画像をデフォルにしている仕様を変だという指摘も別口からありましたし…。AniLa のデフォの実線画像を使う仕様で仕上げると、動画の線の濃さが一定にならないことによって、何だか古臭い作品であるという印象をどうしても視聴者に与えてしまう…という意見もあるみたいなんです…。まぁ、なんとなく分かります。

      もっとも、設定をいじれば AniLa でも実線を2値の状態のままエクスポート可能なのですが…、そこまで使う前にアンインストールでしょ。たぶん。

      なので、デフォを実線画像の生成無しでもインポート可能にすることで、常識はずれの指摘を回避し、今のニーズに答えようかな…と思うわけです。

      もちろん、実線画像有りの形式も今まで通りサポートしますよ。

      それから、もう一つは、フォルダ構造の点がプロのやりかたと大きく異なります。
      フォルダ配置をもう少し柔軟にできないのか?というのが課題です。
      それに、anp, anl など実質中身は普通の画像ファイルなのだから、もうそれらは普通の画像ファイルの拡張子のままでも良いことにしたらいいのに?という気持ちもあります。
      psd にしたら、レイアに今までの anp, anl, anc, anm を格納してもいいわけですし。
      (※ただし、訴えられるリスクがあるので、psd は ver3.0 形式に限ります。)

      ようするに、もう少し汎用性を持たせる方法を模索しています。
      どこまで改訂できるか分かりませんが…。

      こういう考えに至ったのも、現状 LEADTOOLS ver 16.5(or17)と MFC Feature Pack (MFC FP) への移植が思うように進まず、至る所から血しぶきが…。クラッシュしまくりなので…。

      結局メインウィンドウに表示されている全てのウィンドウのソースコードを書き直さざるおえないという状況のため、どうせなら、ver2 で考えていた基本仕様の変更をここでやってしまった方が楽かな…という判断からであります。
      結構大改訂になるかもしれません…。

      何かご意見あれば、他の方も含めよろしくお願いします。

  4. 石川プロ says:

    なるほどー、時代に合わせるのもありかもですね。
    PSD3.0形式でも線のあれこれがレイヤーになってると、ちょっとだけうれしいかもです。分かりやすくてみんなが好きそう。

    参考になるか分かりませんが、私のアニメ作りの流れを書きます。

    ・紙にシャーペンと赤ペンで動画を書く。

    ・スキャナで取り込み。

    ・アニラにインポート。(うちのスキャナは少し黄ばんで取り込んじゃうので、黄色をカットしてインポート)

    ・アニラで塗る。(白黒は255をスポイトで拾わないようにする。右手にペンタブ、左手にショートカット用ボタンインターフェイス。F11、F12、ズーム、右クリック、鉛筆、バケツetc)

    ・バッチビルド(色の境界も実線もすべて二値)

    ・エクスポート(psdで。透明部分は白で出す)

    ・フォトショップで実線に色をつけたり、ヌキ部分を透明にしたりブラシ加工したりする。最後に編集用の画像の大きさにリサイズ。(ここでアンチかかる画像になる)

    ・アドビ系ソフトでコンポジットと編集しておわり。

    レタッチ的なところは、フォトショップ頼みなかんじです。
    大量に動画を手早く塗るのにアニラが大活躍です。

    • Kazuki Onogi says:

      >PSD3.0形式でも線のあれこれがレイヤーになってると、ちょっとだけ
      >うれしいかもです。分かりやすくてみんなが好きそう。

      最初は分かる人にだけ使えるように隠し設定的な扱いにするつもりです。
      そうでないと、PhotoShop でシェイプ等を追加してしまい、AniLa に戻ったら開けないという類の苦情が来ると思うので。

      >・バッチビルド(色の境界も実線もすべて二値)
      >・エクスポート(psdで。透明部分は白で出す)

      そういった使い方があったのか!!…と、今はじめて知りました。
      その使い方は、実線も彩色画像も2値にしなきゃ意味が無いので、かなりの強者設定ですよね…。

      確かに、今の AniLa では、髪の毛グラデなども出来ませんし、PhotoShop で引き継いで作業するには、2値の方が良いというわけですね。参考になります。

      ますます、実線画像無しをデフォにしたくなってきた。

      >大量に動画を手早く塗るのにアニラが大活躍です。

      そのために作っただけのシロモノです…。
      今後も…。

      他のソフトと連携させることでしか存在価値が無いソフトですから、そこへどうデータを加工して持っていくかを中心に考えて仕様を変更して行きたいと思います。

      色々と参考になりました。
      これからも宜しくお願いします。